防水工事をするための前処理
・高圧洗浄
どのような塗料や工法で行うか決める前に、防水工事を施す下地の状態を確認しなければなりません。
すぐに目視で確認できる劣化もありますが、防水工事を行う場所は屋外がほとんどで、ほこりや泥、花粉や黄砂、排気ガスなどで汚れていることが多く、劣化状態がわかりにくいものです。
下地の状態を正確に確認し、防水工事の効果を十分に得るためには、防水工事を行う場所の洗浄から始めなければなりません。高圧洗浄機で汚れやほこりだけでなく、コケやカビなども落とすことができます。
高圧洗浄機を使用した前処理の相場は、30平方メートルの防水工事であれば6,000円ほどです。
・下地の補修
防水工事を施す下地が腐食していたり、傷があったりする場合、まずは下地の補修を行わなければなりません。
部分的な補修で済むのか、下地全体の補修が必要になるのかによって、費用は変わってきます。下地の補修を省いてしまうと、防水膜がうまく機能しなかったり、防水工事後の劣化が早まったりします。
・既存防水層の撤去
最近では、元々あった防水層を残し、その上に新たな防水層を重ねる工事方法が主流となっており、この場合は下地の撤去費用がかかりません。ただし、防水工事の種類、下地の素材や劣化の状況によっては、古い防水層を撤去しなければならない場合もあり、撤去の費用がかかります。